「ロープは消耗品」
父の言葉だ。父は海に関わる仕事をしており、実家にはロープがそれこそ売るほどあった。幼き頃はまったく違和感を感じなかったが、いまにして思うとロープカッター(ロープを切断すると同時に熱でロープ端をまとめる装置)がある家はそうそうない。
シュナーベル5に付属されているガイロープは4mのものがついている。ただ、シュナーベル5の設営には少し長く、ガイロープが余るのでちょうどいいものを探していた。しかし世の中には自分に合ったものというのはそうそう売っていない、ということで新型コロナで暇しているので作ってみた。ついでに安いカラビナをつけて設営の時短も試みた。
4mで長いので今回は2.5mのガイロープとした。テント純正のロープカラーは白、オガワで別途ロープを買うとオレンジであるため似た色を選定した。
用意するもの
- ガイロープ φ4mm
- 自在金具 φ4mm〜φ5mm
- カラビナ
- はさみ
- ライター
- メジャー
1. ロープの切断
切断すると以下の写真のようにほつれるので後述の処理が必要となる。
2. ロープ端の処理
ライターで炙り、ほつれをまとめる。加熱しすぎるとロープ端が丸くなり、元の径より大きくなる。そのため炙って柔らかいうちに成形する。
以下の写真のような感じでロープ端をまとめる。ほつれなければOK。ロープ端が元の径よりも同等以下にするこが肝要だ。これを1本のロープに対して両端処理する。
3. 自在金具の取り付け
一端に自在金具を通す。このとき、自在金具の向き(くの字)は重要になるので間違えてはならない。端は簡単にくるっとまいておけばよい。
4. カラビナの取り付け
もう一端はもやい結びをした後、カラビナをつける。設営ごとのもやい結びはなんだったのか。と思うぐらいロープには正直執着がなかった。これもコロナが与えてくれた暇のおかげか。
5. 完成
所要時間5分。ロープは消耗品という父からの金言どおり、定期的に交換していきたいと思う。
シュナーベル5を出すのは面倒なので、GW中は庭に常設のパンダTCにて今回の品をトライ。パンダTCには2.5mのガイロープではなく、2mでもいいかもしれない。
地味だが結構な時短になるのでカラビナはおすすめ。
6. 今回使った素材
ロゴス(LOGOS)のカラーガイロープφ4mm×30m、この他にも10mのものがあるが、テント一幕分だと30mmはあった方がよい。自宅に日よけを張るのに一夏(3ヶ月程度)このロープを使ったが、樹脂が劣化して結構硬くなっていた。90日の寿命と考えたら30回のキャンプで1回は交換した方がいいような気がする。
自在金具はシュナーベル5の純正品についてくるものと同じ金具を選定。2020年現在はブラックが売っているようで、そちらの方が見た目がいい・・・
アマゾンで見つけたカラビナ。その安さ、軽さ、そしてA6061(アルミの種類)を使っているということから購入。ムダに超々ジュラルミン(A7075)を使っていないことが個人的には好みだ。正直こちらも消耗品。ただ失礼ながら、このロゴマークがなければ最高なのに・・・