自然と隣り合わせのキャンプといえども経済の一部。資本あってのキャンプともいえてしまう。
新型コロナの影響で2020年2月頃から株価が暴落した。キャンプはコロナの影響を受けないと考え、「キャンプ関連のテーマ銘柄欲しいかも?」と思ったのは私だけではないはずだ。2021年8月16日現在において、キャンプブームはとどまるところをしらない。キャンプブランドであるスノーピーク、販売店であるアルペンを筆頭に、コロナパンデミックからみるとまさしく右肩あがりとなっている。空前のキャンプブームとはこのことだろう。
ちなみに、ネットで検索したキャンプ関連のテーマ銘柄のまとめは、キャンプを嗜むものとして何か違う。キャンプというかフィッシング、ヘルスケアも入ったアウトドアといった括りなのだ。ということで、キャンプと株と株主優待について、キャンプを嗜む個人として独断と偏見でまとめてみた。
さて、キャンプに関連するテーマ銘柄と株主優待をまとめると以下のようになる。
まとめ
- キャンプ用品専業メーカーにおいて上場しているのはスノーピークのみ
- アウトドア用品店は上場している会社が多い
- 大きな買い物をするのであればWild-1、ゼビオの株主優待がおすすめ
順を追って説明したい。以下の表は新型コロナ真っ只中の2021年8月17日現在のキャンプブランドと市場、そして株主優待についてまとめたものとなる。小さなキャンプブランドは乱立しているが、キャンプという括りで新規上場するような企業は現れていない。
市場コードの列において、「非上場」と書かれた会社は一般的には株は購入できない。つまり、株主優待がない。
ブランド | 会社名 | 市場 コード |
株主優待 |
---|---|---|---|
コールマン | コールマンジャパン(株) | 非上場 | – |
スノーピーク | (株)スノーピーク | 東証PRM 7816 |
15%割引券 |
ロゴス | (株)ロゴスコーポレーション | 非上場 | – |
キャプテンスタッグ | キャプテンスタッグ(株) | 非上場 | – |
モンベル | (株)モンベル | 非上場 | – |
オガワ | キャンパルジャパン(株) | 非上場 | – |
DOD | ビーズ(株) | 非上場 | – |
ユニフレーム | (株)信越ワークス | 非上場 | – |
SOTO | 新富士バーナー(株) | 非上場 | – |
Iwatani | 岩谷産業(株) | 東証PRM 8088 |
なし |
ノースフェイス | (株)ゴールドウイン | 東証PRM 8111 |
自社製品 |
アルペン | (株)アルペン | 東証PRM 3028 |
商品券 |
ゼビオ | ゼビオホールディングス(株) | 東証PRM 8281 |
10-20%割引券 |
ヒマラヤ | (株)ヒマラヤ | 東証PRM 7514 |
商品券 |
Wild-1 | (株)カンセキ | 東証STD 9903 |
15%割引券 |
ワークマン | (株)ワークマン | 東証STD 7564 |
なし |
ティムコ | (株)ティムコ | 東証STD 7501 |
20%割引券 |
これをみていただくと、キャンプ用品専業メーカーにおいて上場しているブランドは、スノーピークのみということがわかる。規模の大きいモンベルが上場していないのが意外だったが、上場しなければいけないというきまりもない。今後は本業の傍らにアウトドア用品を出すブランドが多くなるように思う。
火器類では、カセットコンロのIwataniが上場しているようだ。ユニフレーム、SOTOは上場していない。Iwataniはプロパンガスや水素のインフラを担っているインフラメーカーなので、キャンプ人気と株価の連動はないように感じる。
アウトドア用品点は上場している会社が多いようだ。アルペン、ゼビオ、ヒマラヤ、そしてWild-1などが上場している。スポーツオーソリティは株式会社メガスポーツが運営している。そのメガスポーツは上場しておらず、イオンの100%子会社という位置付けのようだ。販売店系の株価は2020年から比較するとアルペン、ゼビオ、ヒマラヤ、Wild-1はいずれも右肩上がりとなっている。特にアルペンの躍進は凄まじく、アルペンアウトドアーズをはじめとしてキャンプ用品強化があたりにあたっている。ゼビオ、ヒマラヤも続いているようにはいるが、力のかけかたはアルペンが抜きにでている。
昨今のワークマンはキャンプ用品にも力を入れているので、調べてみたら上場していた。結構有力な銘柄で今後が期待されているそうだ。
気になる株主優待という視点でみると、商品券と割引券の2つに分かれる。
昨今の事情もあるので株主優待がどうなるかわからないが、おおよそ100株持つと優待がもらえると考えていい。100株程度だと1000円から2000円ぐらいの商品券(株主優待券)がもらえる。下の写真はアルペンの株主優待券2000円。1年で2回もらえるので年間4000円の株主優待券をもらえることになる。
もうひとつは割引券となる。スノーピークの割引券は直営店かオンラインストアのみに使える。ゼビオとWild-1の割引券は店舗で使える(割引対象外もある)。やはり使い勝手がよいのは後者のゼビオかWild-1であり、大きな買い物をする際はこちらが断然おすすめだ。ちなみにヤフオクやメルカリでもゲットできるため、わざわざ株主にならなくてもいいと思う。下の写真はゼビオの20%オフ券と10%オフ券となる。
ちなみに私、実はスノーピークの株主だったりする。悪魔の増資MSワラント(第2回)及び新型コロナのWパンチの株安により、購入時(2020年4月)は7万弱でけっこう手が届きやすかった。そんな100株は2021年8月では50万円オーバー。時価総額1000億円企業としてスノーピークがニュースになったことに驚いた。そんな100株しかもたないない株主にも、スノーピークの会長と社長からご挨拶をいただいたので、記念に残しておきたいと思う。
今度就任する社長は山井会長の御子女でスノーピークのアパレルを展開してきた方らしい。スノーピークのアパレル展開には賛否があるが(残念ながら「ぴ」が多い)、第2のモンベルめざしてがんばってもらいたい。
ちなみに相場の格言に
「落ちてくるナイフは掴むな」
というものがある。株価の底値だと思って買ったらまだまだ底があった、というありがたい格言だ。この手が血に染まらないといいな、と毎日願っている。
更新内容
2021年8月16日 最新の株価情報に更新
2020年10月14日 株主優待券の写真追加、株主優待券の説明追加
キャンプではないかもしれませんがアウトドア(主に釣り)アパレルではフォックスファイヤーを扱っているティムコが上場しており優待で割引券を出しています。
ご教示いただきありがとうございます。
助かります。