人類は言語をつくることで、事象に意味を与えはじめた。
雨のキャンプは憂鬱だな、と誰でも思うだろう。
ただよくよく考えると、水が降っている状態に憂鬱という意味づけをしているにすぎない。
雨がランタンの灯りに乱反射し、霧雨がサイトを幻想的に包む。
と屁理屈をこねてみるものの、やっぱり雨のキャンプは苦手だ。
静岡県浜松市にある明野(あすの)キャンプ場にお邪魔した。
気田川沿いに整備された広々としたサイト群。
我が家の2ルームテントにオープンタープというスタイルをものともしない広さがある。
雨の天気予報があり、キャンセル客が多かったため自由にサイトを選ばせていただいた。
別荘があったり、茶畑があったり、トイレがあったり、なんとなく落ちつかなかったので一番奥のフリーサイトを使わせてもらうことにした。
今回は高校時代(正確には高専)からの友人家族とのグループキャンプだ。
キャンプキャンプしていないオレンジ色のクーペが緑に映える。
これだけ車高の低いクルマでもキャンプ場に行ける。
良い目安かもしれない。
ちなみに管理人さんも昔セリカに乗られていたらしく、ものすごく興味をもたれていた。
アメニティドームに我が家のシュナーベル5の2ショット。
写真左下に川がひろがる。
アメニティドームの組み立て性の良さもあるのだろうが、手際がおそろしいほどいい友人M。
これに加え、困っているとサッと手を差し伸べてくる溢れんばかりの余裕。
いわば執刀中の外科医に間髪入れずに機器出しをする看護師のようだった(オペなんて自身の痔の手術でしかみたことないけど)。
さすがボーイスカウト経験者。
これが本物のキャンパーか・・・
明野キャンプ場は川という絶好のロケーションを有しているが、積極的に子ども向けのアクティビティを提供しているわけではない。
これが弱点になるという考えもあるかもしれないが、そうは思いたくない。
子どもというのは遊びを自らつくるものであり、その場に合わせた遊びは創造性を伸ばすように思う。
雨が降り、清流が濁流にかわり川遊びができなかった。
見かねた管理人さんが近くの遊べる川を紹介してくれた。
行ったら雨が局地的に降って遊べなかったけど・・・
クルマで5分ほどの位置に公営のすみれの湯がある。
少し終了時間がはやいががんばってくれているのだと思う。
そして安い。
特筆すべきはキャンセル料が無料であることだ。
管理人さんの好意によるところだと思うが、小さい子どもがいる家庭にはありがたい。
ホスピタリティ溢れる良いキャンプ場だった。