キャンプとダッチオーブンと鋳鉄と

鋳鉄、紀元前500年ごろに中国からはじまったとされる歴史のある材料だ。

齢2500歳超ともいえる鋳鉄はいまなお工業、民生品問わず広い範囲で使われ続けている。

新しい材料はこれまで相当数開発がされてきたが、歴史的にみればそのほとんどが短命で終わっている。

2500年も使われ続けるということは、それだけの良さがあると言ってもよい。

そんな鋳鉄を考えていたのかネタに困ったのか定かではないが、ふと鋳鉄製のダッチオーブンが目にはいった。

LODGE(ロッジ)の12インチのダッチオーブン。

約20年前、海あそびでのBBQに飽き、なにかおもしろいことを・・・ということで購入した一品だ。

15年ほどの長い眠りを経験し、金属が安定な状態、すなわちサビに覆われた状態で実家に眠っていた。

ネットでサビ除去を検索すると、砂でこすると良い、とあったが15年の年月には到底勝てなかった。

そのため近所の工場でショットブラストをかけてもらい完全にサビを落とした。

ショットブラストはガラスやセラミックス、鉄、亜鉛などの投射材で研掃する工法で、鋳鉄の出荷前には必ずかかっている工程となる。

ダッチオーブンのサビ落としはショットブラスト一択でいいと思う、あればの話だが・・・

 

ダッチオーブンで使われている鋳鉄はねずみ鋳鉄だと思われる。

鋳鉄は大まかにねずみ鋳鉄と球状黒鉛鋳鉄に分けられるが、熱伝導を狙うのであればねずみ鋳鉄が選択される。

ねずみ鋳鉄は基地中に片状黒鉛(C)が3次元的に長く成長し、これが熱を伝える性質をもつ。

ちなみに鋳鉄を割った際の破面がねずみ色だからねずみ鋳鉄という。

強度は球状黒鉛鋳鉄の方があげることができるが、熱伝導、そして制振性がよいことからいまでも自動車のエンジンに使われている。

話がそれたがダッチオーブンにはねずみ鋳鉄が最適だ。

上から下から焼こうが煮ようがビクともしないタフなアイアンキャスティング。

ブラックポットが紅色とマッチする。

調理方法はいたってシンプルだ。

具材をいれ、適当に味付けを行い、重い蓋をして火の中に投入する。

それだけで絶品の料理が堪能できる。

いかにもアメリカンな感じがする。

ただ、いくら歴史があっても重いものは重い。

積載と運搬と洗い物と後処理と・・・めんどくささは枚挙にいとまがない。

これをキャンプで自由に使いこなすには、どうしたらいいんだろうか。

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