MUKAストーブのジェネレーターの破壊調査

MUKAストーブのジェネレータを破壊を伴いながら分解調査してみた。

目的はジェネレータの清掃が可能か否か判断するためだ。

それというのもMUKAストーブの調子が悪く、ジェネレータ交換を前回試み、古いジェネレータがあまったのだ(そのときの記事はこちら)。

交換用ジェネレーターSOD-453の交換のみでMUKAストーブは息を吹き返し、青々しい炎を轟々と吐き出す。

やはり大火力は頼もしい。

MUKAストーブのジェネレータSOD-453

少し長いのでアウトラインに沿って清掃が可能か説明したい。

結論から言うと、ジェネレータOUT側とノズルを清掃すれば性能復帰は可能ということがわかった。

 

アウトライン

 

1. 取扱説明書からわかること

 

標準ではガソリン使用20Lでジェネレータ交換が推奨されている。

交換用ジェネレーターユニットSOD-453は以下図のNo.1、7、9、10、11、12のSub-Assyとなるため比較的値段が高い。

MUKAストーブの説明書

出典:http://www.shinfuji.co.jp/contents/download/pdf2/SOD371manual109.pdf

 

お世辞にも品質の良くないホワイトガソリンを使った自身は仕方ないが、もう少し長寿命にできないものかと思う。

SOD-453の説明書には以下の記載がある。

MUKAストーブは長時間使用を続けることで火力が徐々に落ちていきます。火力が弱いと感じ たら、ジェネレーターユニットの交換をお勧めします。のべ使用燃料が約20L(700ml燃料 ボトルで約40本分)を越えた頃が交換時期の目安です。ジェネレーター内のスプリングやノ ズルを掃除しても、製品性能の改善にはつながりません。

出典:http://www.shinfuji.co.jp/contents/download/pdf2/genelatormanual.pdf

なるほど、ムダなことをする前に購入せぇということか。

数千円する部品であるし、交換頻度が高くなるので掃除ができないか確認してみた。

 

2. 目視観察〜詰まり部を探す〜

 

動画の燃焼をみて、変な燃え方をしていることがわかるだろうか。

不連続に燃焼が止まり、かつ赤い炎がちらちらと顔をだしている。

燃料供給が一定でない証拠だろう。

 

ひとまずジェネレータのIN側を覗く。

真鍮製のパイプ内部にはスプリングが封入されているようだ。

スプリング部にススがわずかについているが、そこまで汚れているように思えない。

ジェネレータの拡大

 

ジェネレータOUT側(写真上側)とノズル(写真下側)を分離した。

ジェネレータの噴霧部

 

ノズルのOUT側を覗く。

よくわからない。

MUKAストーブのメッシュ

さらに高倍で覗く。

あまり汚れていないように思われる。

メッシュ部の拡大

 

ジェネレータのメッシュをとってみた。

針みたいなもので突くととれると思う。

以下に示すメッシュがジェネレータOUT側とノズルIN側に入っている。

MUKAストーブのメッシュを取り外し

 

メッシュをとってジェネレータOUT側から大量のゴミが・・・

これか犯人は・・・

MUKAストーブ内に堆積したカス

 

ノズルOUT側のノズル内部を観察。

ツールマークから旋盤で加工されていることがわかる。

ノズルはどうやって加工しているのだろうか・・・

ジェネレータのつまり

露出をあげてノズル内部を観察した。

結構閉塞していることがわかる。

ジェネレータに堆積したスス

ここまでをまとめてみると以下のようになる。

  • ジェネレータIN側:○汚れていない
  • ジェネレータ中間:?不明
  • ジェネレータOUT側:×汚れている
  • ノズル:×汚れている

内部が不明なジェネレータ中間を調べなければならないことがわかった。

 

 

3. 破壊調査〜パイプ内部にスプリング?〜

 

CTでもあればいいのだろうが真鍮、鉄製スプリングで工業用でないと内部観察は不可能であろう。

そのためアナログではあるが、とりあえず切ってみた。

SOD-453を破壊調査

内部のスプリングを取り出してみるも、スプリングに際立った汚れはみられなかった。

MUKAストーブのジェネレータ内部にあったスプリング

以上より、ジェネレータはノズル及びジェネレータOUT側が汚れやすいものと推察される。

 

4. 清掃の可能性

 

ノズルの清掃を試みた。

ノズルは2部品から構成されているが、内部にはいっているネジ状の部品を取り出すのに苦労した。

瞬間接着剤を少量つけて取り出すと簡単だ。

ジェネレータ部のさらなる分解

 

ノズルをエタノールを用いて超音波洗浄してみた。

内部のススはとれない。

ジェネレータのススが取れない

写真が見難いが、ノズル内部のススもとれない。

ノズル部のススもとれない

 

しかたないので物理的に掃除してみた。

針でこすると簡単にススがおちる。

ノズル内をこすってみた

ノズル内部もきれいなものだ。

ノズル内部がきれいに

 

ジェネレータOUT側はメッシュをとれば清掃ができる。

ノズルは分解して物理的にではあるが清掃が可能だ。

 

ここまで調べた結果から、ある程度の性能復帰は可能かと思われる。

安くない部品であるし、応急処置にはジェネレータOUT側とノズルの清掃はよいと思う。

ただ、これは明らかに保証外となると思われるため、注意していただきたい。

“MUKAストーブのジェネレーターの破壊調査” への5件の返信

  1. 私のmukaは、使用三ヶ月ほどで、火力が劇落ちしました。
    巷にある情報みて、メッシュの取り外しや、パーツクリーナー使用してノズルの洗浄も試みましたが、効果なし。
    最終的に、ノズルの内部にあるネジ状のモノを取り外し、組つけたところ、見事復活しました。
    が、なんか調子よすぎ、火力かアップしてる気が。
    ご指摘の通り、保証外の使い方と思います。
    当面、火力控えめで使ってみようかと思います。

    1. 参考になります、ありがとうございます。
      ノズル側はメンテが容易ですので、応急処置にいいかもしれませんね。
      調子良すぎなのが気になりますが(笑)

      それにしても使用頻度にもよるかと思いますが、3ヶ月で火力劇落ちははやいですね・・・
      我が家のmukaは1年ちょいで火力が落ちてきました。
      ジェネレータは安くありませんし、もう少しヘビーにならんものか、と思う今日この頃です。

  2. はじめまして。過去記事へのコメント失礼します。
    現在いろんなガソリンストーブに興味があり調べたりしているのですが、こちらのmukaストーブの分解記事がとても詳しくて楽しめました、ありがとうございます!
    プリムス、MSRは所有してるのですが、それと比較してもメンテナンス性の面から複雑な構造ですね。
    ジェット手前に綿状の物を挟むのはガソリンの気化を図る為かなあと思うのですが、ピークワンはバーナーヘッド下部の部屋に同様の綿が設置してあるんですよね。古い製品ですしまさか特許の回避の為とかじゃないと思うんですが。
    あとメンテキットにはプリッカーが付属してないんですね。これも不思議でした。

    1. コメントありがとうございます!
      プリムス、MSRと比較すると複雑なんですね。

      >ジェット手前に綿状の物を挟むのはガソリンの気化を図る為かなあと思うのですが、
      >ピークワンはバーナーヘッド下部の部屋に同様の綿が設置してあるんですよね。古い
      >製品ですしまさか特許の回避の為とかじゃないと思うんですが。
      他社製でも綿があるんですね。
      勉強不足でした。
      新富士バーナーの特許を確認しましたが、mukaストーブの特徴である機構の特許はないんですよね。
      特開2011-144982(バーナ用ノズル及びバーナ)がmukaストーブっぽい形状をしてましたが、
      「汚れがとれる」
      という特許でしたので、実態となんか違います。

      ヘビーデューティな設計じゃないことはたしかです・・

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