スイッチひとつで灯りがともる。
テントひとつ、身ひとつでキャンプをするとそれがすごいことに気づく。
人類の大発明も慣れてしまえばあたりまえのものになってしまう。
慣れとはおそろしいものだ。
こうした認識を再確認するのもキャンプの役割のような気がする。
さて、しぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群、ふたご座流星群を3大流星群と定義するらしい。
今回はふたご座流星群を観察するため、蒲郡にあるさがらの森というキャンプ場に行ってきた。
2018年12月14日、到着は22時、先客1名のひっそりキャンプだ。
このために購入したテンマクデザインのパンダTCを静かに張った。
さがらの森は小さなサイトが山の斜面に階段状に点在する。
街灯はひとつもない。
この日は月明かりがなかったが、街の灯りで足元はわかる程度に明るい。
サイトサイズは4m×4m程度であるため、2ルームはまず張れない。
予約は蒲郡市民体育センター(0533-69-3241)に電話1本でOK。
公式サイト:さがらの森
サイト使用料は無料。
管理していただいている地元の有志の方々に感謝。
当初、テントと流れ星が一緒に撮影できないか色々と画策していたが、いわば林間サイトであるため撮影が困難だった。
仕方ないのでひらけている広場に行って星空だけを撮影してみた。
豊橋市と蒲郡市の街の灯りが届いていることに驚いた。
さがらの森は山に囲まれているため、街の灯りは直接みえないのが、夜空を撮るとどうしても山際が光ってしまう。
時間30個程度の大盤振る舞いの流星も、自身のカメラの腕では1枚おさめるのがやっと・・・
瞬く流星はやっぱりきれいだ。
冬のキャンプにパンダTC、この組み合わせはスカートがないためNGと言われている。
ただ、ソロ用の狭いテント内にフジカハイペットを入れるとスカートがなくても暖かい。
フジカハイペットは火力調整ができず一定の燃焼を続けるが、スカートがないことでむしろテント内は適温になった。
テント内は狭いので反射板は必須だと思う(フジカハイペットの反射板の詳細はこちら)。
山を少しくだったところの夜景。
大きくない街だが思ったよりも明るい。
このとき24時。
流星の撮影ひとつで人々がどれだけエネルギーを消費しているか、またはその恩恵をうけているかよく理解できた。
普段の生活ではそんなことを考えることがない。
例えば200年前、この地でどんな星空がみえていたのか、想像は尽きない。