楽しいと感じるのは脳だ。
人間はこの認知する力が他の動物よりも優れているらしい。
環境、できごと、他人、これらの内容を総合的に認識し、楽しい、と感じるようだ。
しかしながら、自身が楽しいと思えることが、他人が楽しいとは限らない。
やっかいなことに認知は人それぞれ異なるためだ。
パーソナリティという部分がこれに該当するのであろうが、流行りのAIがどこまでこれを再現するのか興味深い。
小難しいことをこねくりまわしているが、言いたいのは”キャンプ場のルールを守ろうよ”ということになる。
愛知県豊田市にある三河高原キャンプ村に1泊2日にて往訪した。
9月連休とあってサイトは予約でいっぱい、朝電話してなんとかキャンセル待ちに滑りこめた。
到着後、チェックイン時にサイト変更を2度ほどお願いさせていただいた。
グリーン区を案内されたが静かそうなO区に変更させていただいたのだ。
しかし、行ってみると道路沿いでクルマの走行音が嫌だな、ということで結局当初のグリーン区をお願いした。
お願いした、とか言っているが実は妻に代わりに依頼してもらった。
自身のポンコツさ加減と小心者な面が見えて恥ずかしい限りだ。
サイトサイズは5m×12mほどだと思われる。
オープンタープをフルで張るにはちょっと狭い。
隣の奥様からは、自サイトにペグを打ってください、と心遣いをいただいた。
ただ、迷惑をかけるのをよしとしないパーソナリティがこれを許さなかった。
これだから小心者はダメだと思う。
晩御飯は燻製、持参したおにぎり、味噌汁と金銭的にも労働的にも節約した。
燻製はサケ(甘口)、からし明太子、ウィンナー、チーズをヒッコリーで燻してみた。
おにぎりの友そしてビールの愛人、燻製は八方美人極まりない。
ただ娘からは「え〜BBQじゃないの〜」と不満たらたらだった。
キャンプ=BBQ(焼肉)と思っているらしいので、隔週で散財できない大人の事情を説明した。
きっと理解してもらえてない。
焚き火とシェラカップ。
焚き火の紅に染まるステンレス製のシェラカップが美しい。
入っていたのは味噌汁だけど。
三河高原キャンプ村の消灯時間は22時となっている。
しかし満員御礼のキャンプ場は寝静まらない。
隣の奥様と反対方向の隣からのしゃべり声、スピーカーから発せられる音楽、極めつけは24時まで続くグループキャンプでの笑い声。
「おれが若い時はGLAYからはじまってラルク、SOPHIAかなぁ」
「Hahahahahaha」
何がおもしろいかさっぱり理解できなかったが気持ちはわかる、おそらくアルコールのせいであろう。
グループキャンプで楽しいのは理解できるが、それを聴かされる周りが楽しいとは限らない。
ルールを守ろうよ、と言いたくなったが、子どもたちも寝たし、写真も撮りたいしどうでもよくなった。
星空に月は大敵であるが、月を撮影すると思えばこれもまた一興。
月明かりが雲に反射し、独特のモザイク模様を浮かび上がらせる。
写真はおもしろい。
我が家のプラドが写るのは流し、トイレ、そして管理棟の灯りを拾っているからだ。
そして隣の隣のサイトのランタン・・・
月と同じ白色系だったので良しとしよう。
キャンプ場の設備、レイアウト、そして管理人さんの対応はいいと思う。
朝はモーモーと牛が散歩し、子どもたちも大喜びだ。
問題は使用者のマナーであって、キャンプ初心者が言うものなんだがひどいと思う。
キャンプ玄人が昨今のキャンプブームを嫌がるのは、こうした事情があるものと推察される。
反面教師で楽しみたいと思う。
アクセスは、豊田勘八ICから香嵐渓を通るルートが下道40分程度でよさそうだ。
行きは岡崎の山を抜ける下道を通ってきたが、同乗者からは不評だった。
チェックアウト時に管理人さんに挨拶したところ、サイト指定もできるのでまたきてね、と言っていただいた。
こういう何気ない気配りがうれしい。
次は妻推薦のA区を予約したい。