150系プラドにCURTヒッチキャリア装着

プラドにヒッチキャリアをつけると積載だけでなく使い勝手の自由度が増す。今回はヒッチキャリアに関して検証した。TX-Lパッケージ(3列シート)の積載能力に関してはこちらを参照願いたい。

プラドにヒッチキャリアを装着
150系プラドにCURT製ヒッチキャリアを装着

アウトライン

 

1. プラドの積載問題

我が家はキャンプに150系プラドを使っている。150系には前期、中期、後期があるが後期のモデルとなる。2022年現在、そろそろフルモデルチェンジの足跡がきこえてくるが、人気は衰えていないらしい。

150系プラドの納車

キャンプを楽しむ多くの方々にとって悩ましいのが積載問題。特にSUVは図体の割に室内が狭い。そのため積載を増やそうとルーフボックス(ジェットバッグ)やルーフキャリア(ルーフカーゴ)をつけるのが一般的だ。

ただでさえ燃費の悪いプラドにおいて、ルーフに空気抵抗となりうるものをつけて燃費を悪化させていいのか?答えは決まっている。
キャンプのためならOKだ。アホな子ほどかわいいのと似ている。

2. ルーフボックスの課題

よしルーフボックスをつけよう、と調べていたら問題があることに気づいた。

ルーフボックスの例

出典:https://www.thule.com/ja-jp/jp/cargo-carrier/car-top-carrier

ルーフボックスをつけると全高が2100mm(立体駐車場の目安の高さ)をゆうに超え、日常生活に支障がでそうだ。これに加え、一番薄いものを選定しても全高2240mmとなるため、我が家のカーポートの跳ね上げゲートに衝突する。
こらあかん、論外だ。

3. ルーフキャリアの課題

ではルーフキャリアだ、と調べていたらこちらも問題があった。

ルーフキャリアの例

出典:https://www.curtmfg.com

写真でもご理解いただけると思うが、プラド(写真はプラドとは異なるSUV)の背が高すぎて重いキャンプ道具の載せ降ろしがおそろしく大変だ。想像していただきたい、10kg超の荷物をルーフに積載する自分を・・・
私の身長は177cmあるがプラドの側面とルーフに傷をつける気がしてならない。したがってルーフキャリアも二の足を踏んでいた。

4. ヒッチキャリアの検討

ルーフにものを乗せる際に生じる課題はいずれもクルマの全高が高いことに起因する。これらを解消するには牽引するトレーラーが最適かと考えた。しかし、トレーラーは軽自動車登録が必要、リバース時の逆ハンが不安、そして投資が大きいことからできれば避けたい。

悶々とする日々を送りながらwebの世界を徘徊していたらヒッチキャリア(ヒッチカーゴ)なるものを発見した。なんかダサい、というのが第一印象だ。だがその機能と使い勝手の良さを認識するにつれ、不思議とオシャレにみえてくる。機能美とは美しいものだ。

5. ヒッチメンバー&ヒッチキャリアの取付

ネットの情報を頼りにさっそくつけてみた。ヒッチキャリアに関連する部品はすべてCURT社で揃えた。まずはヒッチメンバー、ちょっとでっぱるけど問題なし。

プラドにヒッチメンバーを取付

ホワイトのボディと黒いヒッチメンバーのコントラストがなかなかいい。

 

拡大した写真、四角の穴があいており、ここにヒッチキャリアを差し込む。

ヒッチメンバーの差し込み口

一辺が50.8mmであるため、他メーカーのキャリアを付ける場合はサイズを確認されたい。

出っ張りは10cm程度だ。暗い夜、クルマに忘れ物をとりにいくと膝を打つので注意していただきたい。

ヒッチメンバーの出っ張り具合

ヒッチメンバー単品の装着であれば、クリアランスソナーの誤判定は生じず、有効に機能する。

ただし、ヒッチキャリアをつけた状態でギアをリバース(バック)にいれると、クリアランスソナーはけたたましく警告音を発する。我が家ではキャンプが終わったらキャリアを外すため、クリアランスソナーはあえて解除しない。クリアランスソナーを解除したことを忘れる可能性があるからだ。キャンプが終わったらキャリアは屋根付きの屋外に保管。

ヒッチキャリアの片付け

大人一人で簡単に脱着ができる。この簡単に取り外せるというのが結構メリットがあり、ルーフにのせるものだとキャリアの脱着は至極めんどくさい。

6. ヒッチキャリアの使い方例

荷物の運搬以外にもヒッチキャリアは役立ったりする。車内に持ち込みたくないないものの積載、荷物の仮置きに重宝する。

プラドに取り付けたヒッチキャリアの積載

例えば、撤収時のちょい置きに抜群の効果を発揮するヒッチキャリア。雨の日は、ヒッチキャリアがタープ下にはいるぐらいまで近づけると濡れずに荷物を置いておくことができるため便利だ。

ヒッチキャリアはキャンプ以外にも使えて、スタッドレス、夏用タイヤの積載にも我が家は重宝している。タイヤは実家に保管しているため、ディーラーないしタイヤ屋さんにタイヤを持ち運ぶときに苦労していた。室内が汚れる、いろいろと傷つく、などなど、あまり車内にタイヤはいれたくない。タイヤ、純正ホイールをヒッチキャリアにのせても積載は問題ない。

ヒッチキャリアをつけたプラドにタイヤをのせてみた

 

7. ヒッチキャリアに関する注意点

ヒッチキャリアは法規に注意する必要がある。荷物を積載する際、ナンバープレート及びブレーキランプなどは必ず見えるようにしておかなければならない。さもないと違反切符をきられる可能性がある。ちなみにプラドのナンバープレートは写真にあるように比較的上側についているため、コンテナボックスを1段積むのであればまったく問題ない。

ナンバープレートはみえるように

8. プラドにおすすめのヒッチキャリア

ヒッチキャリアはCURT製のものをおすすめしたい。自身で実際に使用してみて半年、デザイン、コストパフォーマンスに優れており、アメリカンな感じもまたプラドには似合う、気がする。TOYOTA純正は後期からヒッチメンバーの取扱いがなくなってしまい、純正品で構成することはやろうと思えばできるが現実的でなくなってしまった。また社外品にヒッチメンバーはポン付けであるにはあるが、ヒッチキャリアまで取り扱っているメーカーが少ない。CURTはプラド用のヒッチメンバーを取り扱っており、なおかつヒッチキャリアのラインナップが豊富であるため、マッチングに困らないのがよい。さて、実際に私が装着しているヒッチメンバーとヒッチキャリアを紹介する。

8.1. ヒッチメンバー

CURTのヒッチメンバーに150系プラド用のものがでている。

取り付ける際にマフラーを一度ずらす必要があり、めんどくさいため近所のモータースに装着をお願いした。電装をいじらないため、5000円と格安で請けおってくれた。

 

8.2. ヒッチキャリア

ストレートタイプのキャリアをチョイスした。キャリアはちょくちょく売り切れになり、目当てのものがすぐに手に入らない場合が多い。

L字に折りたためるタイプもある。しかし、普段は外しているし、キャンプ時には荷物が基本的に載っているため、折り畳み機構は不要と判断した。生活スタイルとキャンプスタイルに合わせてチョイスするべきと思われる。錆が浮くのはご愛嬌だ。

現在はアルミ製のキャリアも売っているようだ。鉄製は取り外しに力を使うので、あまり重い荷物を載せないのであればこちらがいいように思う。

8.3. ヒッチピン

これがないとキャリアが脱落するので必ず購入したい。

鍵付きのものもあるが、キャンプ場で大きなキャリアを盗む輩はいないと考え、安価なピンのみを購入した。こちらはかなり錆びやすいので、防錆処理が追加で必要だと思われる。

 

8.4. 固定用ネット

CURT社のネットであるため、サイズ、フックともにフィットする。

ただし、結構絡む。そして耐久性でいったら2年ぐらいだろう。正直、おすすめはしない。

 

合計6万円ぐらいですべて揃う。金額的にはルーフキャリアと同程度、ルーフボックスの半額以下に収まる。

※追記:購入当時はヒッチメンバー36800円、ヒッチキャリア12800円、ヒッチピン900円、ネット2000円だったが、2020年5月10日現在はいろいろと値上がりしている模様。

 

9. メリット&デメリット

最後にメリット、デメリットを記しておきたい。ルーフキャリアと比較している。

 

メリット

  • 荷物を低い位置で扱える
  • 汚れものを気兼ねなく置ける
  • 道具の仮置きに便利
  • 燃費はほとんど悪化しない
  • キャリアは簡単に脱着できる

 

デメリット

  • クルマの全長が長くなるため駐車に困るときがある
  • 背の高い荷物をキャリアに載せるとリアハッチがあけられない
  • リバース時に後方が見えないため不安

 

大枠では上記のようなところだ。デメリットもあるがメリットの方が大きい。ヒッチキャリアはまだ珍しいのでキャンプ場で目立つことうけあいだ。

プラドにヒッチキャリアはおすすめ!

“150系プラドにCURTヒッチキャリア装着” への5件の返信

  1. ヒッチ検討者です。参考になる情報ありがとうございます。1点教えて下さい。150系後期と上記ヒッチメンバの取り付けはご自分で行われたのでしょうか。ネジ穴加工等必要になるのでしょうか。それとも簡易な工具のみで取り付け可能なのでしょうか。教えていただけますと幸いです。

    1. ご覧いただきありがとうございます。
      以下回答いたします。

      残念ながら自身では取り付けしておらず、近所の整備工場におまかせしました。ただ、作業自体は見てましたので説明いたします。
      ヒッチメンバーに付属のボルトを使い、ラダーフレームに加工なしでボルトオンで取り付けが可能です。工具はスパナが必要になります。
      ボルトオンといってもちょっとめんどくさそうでした。牽引フックをまず外し、マフラーの取り付けを緩め、スペアタイヤをすこしずらし、ヒッチメンバーを取り付けます。ヒッチメンバーを持ち上げながらボルトを取り付ける必要がありますので、1人ではリフトがないと無理だと思います。1人がヒッチメンバーを持ち上げながら、もう1人がボルト固定となります。
      ご不明な点がありましたらご指摘くださいませ。

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